内装フルリフォームの工程を徹底解説

フルリフォームの工程ってどうなっているの?

この記事では、戸建のフルリフォーム、リノベーションの際の工程について、各工程ごとに詳細な説明をさせて頂きます。

長文になってしまいますが、フルリフォームにおいて知っておいて損はない情報ですので、フルリフォームをご検討の方はぜひお読み頂きたい内容です。

工事の工程ってよく分からない

実際にリフォームを行う際、なんとなくの流れは工程表や営業マンから教えてもらえると思いますが、それぞれの詳細については、とても打ち合わせの場面だけでは、お伝えしきれないかと思いますし、現場を確認するにしても、毎日進捗を確認することは難しく、また「今日も職人さんが入ってたけど、どこが進んだんだろう?」と、説明が無ければ分からない部分もあるかと思います。

この記事では「なぜそのような順番に工事していくのか?」という根拠を元に解説させて頂きますので、「多分次はこういう工程かな?」と現場でのお打合せの際にも、予測が立てやすく、それによって「まだここの箇所の変更は間に合うかな?」など、お打合せをスムーズに進めるのにも役立つと思いますので、ぜひ最後まで御覧ください。

※今回ご紹介する工程は一例です。大筋の流れはどこの工務店・職人さんでも同じかと思いますが、大工さんの造作の工程等、現場状況や造作物、人によって若干前後することがありますので、この工程通りでないからおかしいということではありません。

それでは、工程の説明に入らせて頂きます。

フルリフォームの工事

全体の大まかな工程

詳細の説明に入る前に、大まかに工程の説明になります。

解体工事

設備工事&電気工事

大工工事(大工工事の進捗に合わせて設備工事と電気工事を並行)

クロス工事

設備工事&電気工事

クリーニング

お引渡し

上記の様な流れとなります。解体工事が終わったら、まずは大工工事が始まる前に、給排水と電気を先に配管・配線しておき、大工工事がスタート、天井や壁の進み具合を見ながら、設備配管・電気配線を行っていき、大工が終わったら、クロスを貼って、設備機器や照明器具等を取り付け、クリーニングです。

それでは、以下で内装フルリフォーム・リノベーション工程の詳細を説明させて頂きます。

※戸建フルリフォーム・リノベーションの場合、外壁や屋根等も行うこともありますが、多少内装工事と絡む部分もありますが、ほぼ切り離して工事をすることも可能ですので、こちらでは詳細は省略致します。

お清め

工事の一番最初に何を行うのか?

まずは解体工事ですが、その日の朝一番でお清めを行います。

これまでの役目を終え、感謝の気持ちとともに、お清めさせて頂きます。

当日は、お施主様に「鰹節・塩・酒」の三点のご用意をお願いしています。

あくまで建物の四隅に撒く分ですので、少量で結構ですし、パックの鰹節や日本酒で大丈夫です。

解体工事

お清めが終わったら解体工事に移ります。

まずは、最初に玄関ドア・サッシ・建具・畳などの平らで板状の物を取り外していきます。

先にこの様な平物・板物を解体し、トラックの荷台や産廃コンテナの一番下に敷くことで、隙間なく解体で発生した産廃を詰めて行くためです。

板物が終われば、次は設備機器類や電気機器類を外していきます。

ユニットバス・キッチン・洗面台・トイレ等の住宅設備機器は、水・お湯・排水と繋がっていますので、解体前に一度給排水を切り離し、止水処理をしておく必要があります。

その為、解体当日には解体屋さんの他に設備屋さんも一緒に立ち会ってもらうか、日程が合わなければ、前日までに給排水の切り離しと止水処理を行っておいてもらいます。

このように、違う工種の職人さん達が一緒のタイミングで工事を行うことを相番(あいばん)と言います。

設備機器の取り外しが終わったら、大まかなパーツごとに分解します。これも効率よく積み込む為ですね。

電気設備(照明等)については、ブレーカーを切って作業しますので、器具を外した後の配線の処理さえしっかり行っておけば大丈夫です。

ここまで終わると、だいぶ解体が進んだ感じが出てくると思います。

内部の造作物がなくなったら、壁の石膏ボードやタイルを剥がしていきます。

石膏ボードやタイルは処分が厳しく、別で分ける必要があります。

混廃(コンパイ)と言って、全て混ぜてしまって処分することも可能ですが、産廃処理を委託する際の金額が大きく上がってしまう為、あらかじめ分別して産廃に出します。

もちろん、大工工事の最中に出た石膏ボードの廃棄物等も全て分別して産廃に出します。

ちなみに、タイルやコンクリートを解体する作業を斫り(はつり)と言いますが、なかなかに大変な作業です。

私もたまにやりますが、次の日は確実に筋肉痛です。

石膏ボード類まで終われば、あとは天井・壁・床のみとなってきます。

足場が悪くなってしまうので、床を残した状態で、天井・壁を解体し、最後に床を解体します。

以上の工程が全て終わったら、掃除をして終わりです。

解体後の確認

解体が終わったら、まず一度状態を確認します。

リフォームにおいて、プランの変更が起こりやすいタイミングです。

漏水跡の確認

軽微な漏水であれば、解体前の状態では分からない場合があります。

解体後であれば、これらが目視できるようになりますので、屋根やサッシまわり等確認していきます。

土台や大引きの確認

湿気やシロアリによって、土台や大引きなどの、床を支えている部分が腐ってしまっていることがありますので、必要な場合は交換・補強をしていきます。

特にお風呂場などは、在来浴室といわれる、昔ながらのタイル張りのお風呂などは、クラックから水が継続的に侵入していることが多く、腐食してしまっている可能性が高いです。

※ユニットバスでタイル風のパネルを使用していることもありますので、タイル=在来浴室とは限りません。

ユニットバスになってからは防水性能が向上していますので、水漏れの可能性は低くなりますが、浴室内に窓がついていた場合は、窓まわりから水が侵入していることもあります。

柱・梁の確認

フルリフォームを行う場合は、基本的に間取りの変更を行うかと思います。

その際に気を付けなければならないのが、柱を抜けるか否かです。

解体前にある程度は予想できますが、柱や梁が背負ってる重さによっては抜けないことがあります。

ここが変わってしまうと大きくプランが変更になってしまうので、柱の位置変更と間取りはしっかりと打ち合わせしておきましょう。

竣工時の図面が残っていれば、より精度良く予測を建てることが可能です。

ただし、図面と違う施工をしていることもありますので、過信は禁物です。

解体後の発注

解体後の確認が終わったら、資材の発注に進んでいきます。

全てを一度にまとめて発注するわけではないですが、

サッシ類・木材・金物・断熱材などのすぐに必要な資材の発注が終わったら、建材・住宅設備など、寸法や仕様に間違いが無いか、再度チェックして順次発注していきます。

解体後に発注する資材は主に以下のものです

サッシ・玄関ドア

これらが納品されないと、外周壁を組むことができません。

窓の付く位置に窓開口をこの後の大工工事の工程で行いますが、図面を元におおよその開口はできますが、最後は隙間調整しながら窓を大工さんが組み付けますので、この時点で発注しておく必要があります。

解体後の状態で、もう一度イメージしておきましょう。

窓の高さは基本メーカーさんの推奨位置で取り付けますが、もし希望があればこの解体後までには工務店に確認・相談しておきましょう。

木材(柱・梁・土台・大引・合板・根太・床合板・間柱)

この後の大工工事で使う木材です。

お施主様はあまり気にする必要のないモノかと思います。

金物(鋼製束・釘・ビス・その他金物)

こちらもこの後の大工工事の工程で使うものです。

木材同様にお施主様は気にしなくて良い部分です。

断熱材(床用断熱材・天井用断熱材・壁用断熱材)

大工工事の工程で、床から組んでいきますが、その際に床用断熱材も使用します。

どの様な断熱材を使うかは事前に確認しておきましょう。

断熱材によって、下地の作り方が異なる場合もありますので、急な変更の場合、工事がストップしてしまいます。

建材(フローリング・框(かまち)・建具・点検口・巾木・枕棚セット・窓枠・笠木・カウンター材)

フローリングや建具は、すぐには使いませんが、納期が掛かるので順次発注していきます。

工程はまだ先と思っていても、遅くとも大工工事が始まった頃には発注してしまいます。

建具なども、扉がつくのは工程の最後の頃になりますが、サッシ同様に開口部分の微調整を行いますので、建具枠が先に必要になってきます。

石膏ボード

この時点では、実際に使うであろう数量よりも少なめに頼んでおきます。

石膏ボードは、細かい部分に張り込むこともあり、材料のロス分を含めてピッタリ計算するのは難しいので、実際に石膏ボードを貼り始めて、必要な枚数の見通しが立ってきたら、発注し直します。

住宅設備(ユニットバス・キッチン・トイレ・洗面台等)

こちらも納期が掛かるもののため、早めに発注していきます。

特にユニットバスに関しては、先にユニットバスを組んでからでなければ、大工工事が進められない箇所が出てきてしまいますので、最優先で発注します。

以上のものを発注していきます。

皆さんが思っていたよりも、多くのものを発注していたのではないでしょうか?

全てを解体直後に発注するわけではありませんが、現場で寸法や仕様を確認しながら、順次発注していきます。

基礎工事:防湿コンクリート

基礎部分の床面に、湿気が上がってくるのを防止する為に、コンクリートを流し込んでいく工事です。

床下の状態によっては、不要な場合もあります。

現在は、基礎の立ち上がり部分だけでなく、床面でも構造を支える、ベタ基礎が主流ですが、昔は立ち上がり部分のみの布基礎が主流でした。

現在の住宅は気密性が高く、湿気の逃げ場が無くなってしまうため、防湿コンクリートを施工することで、湿気が上がってくるのを防止します。

工程はシンプルで、防湿フィルムを敷いてから、コンクリートを流し込んでいきます。

コンクリートを流し込んだ時間にもよりますが、次の日には乗っても大丈夫です。

設備工事:先行配管

解体・防湿コンクリートが終わったら、給水・給湯・排水などの配管を予めおおよその位置まで配管しておきます。

この後の工程ですぐに大工工事が始まりますが、まず先に床を作ってしまい、わざわざ床下に潜らなくてはならなくなってしまうので、大工工事の前に施工します。

電気工事:先行配線

先行配管同様、電気も先に配線しておきます。

基本は天井裏を配線していくので、こちらもおおよその位置まで、新しく分電盤を設置する位置からまとめて配線しておきます。

この時点では古い配線は部分的に残しておきます。

工事で電動工具を多用するので、使えるコンセントを残しておくためです。

この後の大工工事の工程が進み、壁下地が出来上がる頃に、細かい位置まで配線を引き回します。

大工工事:柱の変更や梁の補強

いよいよ大工工事スタートです。

まずは最初に、間取り変更の際に障害となる柱の変更を行います。

柱の移設に伴って、必要箇所に梁の補強を入れていきます。

和瓦等、屋根の重量によっても必要な強度は変わってきますので、十分な強度を確保できるように梁の補強を入れていきます。

大工工事:床下地造作

柱や梁の補強が終わったら、床下地の造作をしていきます。

まずは土台のレベル(床からの高さ)を見て、水平の調整していきます。

木材ですので、長い年月の間に反ったり捻じれたりしています。

その為、一度レベルを確認し、床が水平になるように、カンナ等で削って調整します。

土台のレベルが調整できたら、大引きを施工していきます。

大引きは束によって支えられますが、昔は木を使用していましたが、今では金属製の鋼製束というものを使うことが多いです。

鋼製束であれば、木よりも耐久性があり、高さを調整できる機構が付いてますので、これで水平を調整していきます。

大引きが終わったら、この時点で一度防蟻処理(シロアリ対策)の為に、薬剤を散布します。

土台はもちろん、柱も床から1mぐらいの高さまで散布していきます。

※写真の木材がオレンジになっている部分が、防蟻剤を散布してある部分です。

防蟻処理が終わったら、大引きの間に断熱材を嵌めていきます。

断熱材がセットし終わったら、床合板を貼っていきます。

昔は大引きの上に根太を組んでから12mmの合板を貼っていきましたが、現在は24mmの合板を大引きの上に貼る、剛床工法が主流になってきました。

床下点検口を作る場合、点検口用に床を開口しますが、開口したまわりに補強を入れなければならない為、点検口もこのタイミングで開口・補強をしておきます。

大工工事:外周壁下地造作

荒床(合板まで貼り終わった床)まで仕上がったら、外周壁(外壁側の壁)を造作していきます。

サッシを取り付ける為の開口を造作していきます。

また、土台と同様に、柱も長い年月によって、曲がったり捻じれたりしています。

土台と同じ様に、垂直を見て調整しますが、柱は屋根の重さを背負っているので、簡単に抜いたりすることはできないので、可能な限り調整していきます。

開口部分の造作が終わったら、間柱を入れていきます。

外壁工事

サッシの交換を行う場合は、外壁工事も合わせて行う必要がある場合がほとんどですが、サッシ類の取り付けが終われば、内装工事と並行して行っていくことが可能です。

下地の合板を貼り、透湿防水シートを貼り、外壁材の貼り付け、コーキング、塗装と進めていきます。

大工工事:天井造作

床と外周壁が終われば、今度は天井を造作していきます。

下地ができたら、電気屋さんに一度入ってもらい、照明・スイッチ・コンセントの配線をして、ボックスを付けてもらいます。

この後の工程で、どんどん石膏ボードで塞がれていってしまいますので、これ以降、電気関係の位置変更は難しくなりますので、注意しましょう。

配線が終わったら断熱材を入れ、石膏ボードで塞いでいきます。

大工工事:フローリング貼り

天井が出来上がったら、フローリングを一気に貼っていきます。

工事中は傷が付きやすいため、フローリングを貼った側から、どんどん傷防止の為の養生シートを貼っていきます。

すぐに養生を貼ってしまうので、この時点でフローリングを貼っているところはなかなか見られないかもしれません。

設備工事:配管立ち上げ

解体後に先行配管していましたが、フローリングまで貼り終わりましたので、設備の図面を元に、キッチン・洗面台・トイレ・洗濯機を設置する位置に、配管を出しておきます。

大工工事:間仕切り壁造作

フローリングが終わったら間仕切り壁を造作していきます。

間柱を組み、壁面に取り付けるもの(棚など)の為にベニヤで下地を入れておきます(石膏ボードにはビス止めできないため、ベニヤを仕込んでおきます)。

下地が終わったらボードを貼り込んで行きます。

後からでも、間柱を狙って、物を壁面に固定することは可能ですが、位置の制約が出てきてしまいますので、

可動棚は側面支持か背面支持か

トイレの紙巻器を左右どちらにつけるか

棚の位置や高さ

手すりの取り付け

後々何かつけるかもしれない部分(ダイニングテーブルの近くなど)

上記の箇所は、打ち合わせておきましょう。

打ち合わせ・発注

間仕切り壁が出来上がると、間取りのイメージができますので、パーソナルホームズでは、この段階で再度お打合せをお願いしております。

もちろん、今までの工程の中でも、随時お打合せは行いますが、間取りが出来上がっていると、イメージもしやすくなっているタイミングですので、このタイミングでお打合せと確認をし、決定事項を元に発注をしていきます。

この段階でお打合せ・発注させて頂く物は下記の通りです。

【電材】

照明器具:実際に取り付けた際をイメージして、照明を決めていきましょう。この時点では壁は石膏ボードの状態なので、クロスが貼られると明るく感じますので、その点も注意して選びましょう。

モニターホン:大まかな位置は既に配線されていますので、高さ等の微調整を行いましょう。

エアコン:クリーニングの前後でエアコンを取り付けますので、エアコンを選んでおきましょう。こちらも電源位置はある程度決まっていますので、微調整程度なら可能です。

また、手間は増えてしまいますが、家電量販店様で購入・取り付けでも可能です。エアコンの工事日程は、取付店様から弊社に直接ご連絡頂ければ、工程を調整致します。

【タイル】

玄関土間のタイルや、洗面台を造作する場合などの内装用のタイルを決定します。

輸入タイルを使用されたい場合は、納品までかなりの時間を要しますので、この時点での切り替えは工期的に難しいです。使用されたい場合は、工事前の打ち合わせの段階で決めておきましょう。

【設備機器】

給湯器:電源・配管の都合上、位置の大幅な変更は難しいです。

トイレ紙巻器:トイレットペーパーをつける紙巻器です。ご希望の物を選択可能です。

【可動棚・金物】

パントリーやシューズクローゼット等、後からでも高さを自由に変えられる、可動棚を採用することが多いです。使い始めてからでも、枚数や高さを変更可能ですが、後から追加になると、材料が余分に余ってしまうことになりますので、必要になりそうな枚数を検討しておきましょう。また、可動棚に使う金物にも色がありますので選んでおきましょう(収納内等は白いクロスを使用することが多いので、金物も白の場合が多いです)

【手すり】

手すりもクリーニング前に取り付けますので、お好みのデザインがあれば伝えておきましょう。

【カーテン】

クリーニング後にカーテンの取り付けを行います。

クリーニング前ですと、現場の粉塵がついて汚れてしまうため、クリーニング後に取り付けます。

カーテンのデザインを元に、レールや房掛けも決めておきましょう。

【ポスト】

室外側モニターホンの位置も踏まえて検討しておきましょう。

【表札】

ポスト同様、全体のレイアウトを検討しておきましょう。

【クロス・クッションフロア】

クロスやクッションフロアの仕様を決定していきます。

クロスの貼り分けも、図面で見るよりもイメージしやすいですので、この段階で決めていきましょう。

また、クロスは非常に沢山の種類がありますので、迷ってしまう方が多いです。

当日いきなり決めようとしても、選びきれないと思いますので、事前にある程度検討していきましょう。

また、サンプル全体に言えることですが、実際に大きい面積に施工すると、少し明るく見えますので、その辺も注意しておきましょう。

少し面倒かもしれませんが、大判のサンプルが置いてありますので、サンゲツさんやリリカラさん等のショールームを予約し、コーディネーターの方に選んでもらうことも可能です、無料でデザインの提案をして頂けますので、お時間があれば、ショールームでプロのコーディーネーターに好みを伝えて、選んで頂くのも良いかもしれません。

電気工事:ボード開口

壁のボードが貼り終わったら、クロスを貼る前に、コンセント・スイッチボックスを仕込んである箇所を開口しておきます。

ボードを開口しておけば、後でクロス屋さんがクロスを貼ったときに切り込みを入れておいてくれます。

設備工事:ユニットバスの組立設置

間仕切りができた段階でユニットバスを設置していきます。

分割されているパネルを組み立てて行きますので、1日で終わることがほとんどです。

この段階では、ユニットバスの組み立て専門業者がいますので、組み立てのみ行ってもらい、後日設備工事で給水・給湯の繋ぎ込みを行います。

大工工事:建具・カウンター等

間仕切り壁が終わったら、建具枠の取り付けや、カウンター・棚等の取り付けを行っていきます。

設備工事:キッチンの組み立て設置

キッチン本体の組み立てを設置を行っていきます。

レンジフード、キッチンパネルも同日に施工します。

こちらもユニットバス同様に、1日で終わることがほとんどです。

キッチンパネルについては、どこまで貼るかを事前に相談しておきましょう。

キッチンパネルのサイズは、尺モジュールになっていますので、見た目だけを重視すると、材料を大量にロスしてしまうこともありますので、よく工務店と相談しておきましょう。

大工工事:巾木の取り付け

キッチンが取り付けられたら、巾木を回していきます。

大工工事:建具の吊り込み

大工工事の最終段階です。

現場では傷をつけてしまう可能性が高いので、最後に扉の吊り込みをし、丁番やレール等を調整し、スムーズに開閉するようにします。

クロス工事

建具まで終わったら、クロスを貼っていきます。

パテ処理→裁断・糊付け→クロス貼りの順に行っていきます。

脱衣場やトイレをクッションフロアにした場合、これらもクロス屋さんに貼ってもらいます。

設備工事:器具付、つなぎ込み

クロス工事が終わったら、洗面台とトイレを取り付けます。

ユニットバス・キッチン・洗面台・トイレなど、機器は設置してありますが。給水給湯は繋ぎこみしていませんので、この段階で繋ぎこみます。

また、このタイミングで、給湯器も交換し、水・お湯の通水チェック・排水チェックを行います。

電気工事:器具付、つなぎ込み

照明・スイッチプレート・コンセントプレート・モニターホン等の取り付けを行います。

設備工事同様に、換気扇やIHクッキングヒーターなども電源に繋がっていませんので、こちらも繋ぎこみしていきます。

また、エアコンもこの段階で取り付け・交換を行います。

クリーニング

いよいよ、クリーニングです。

工事中の粉塵で汚れていますので、サッシを水洗いし、掃除機を掛け、水拭きをしていきます。

カーテン工事

クリーニングが終わり、室内がきれいになった状態で、カーテンを吊っていきます。

お引渡し

クリーニングが終わり、社内チェックが終わったら、いよいよお引渡しです。

完成を確認頂いて、機器類の説明をして終了です。

説明書・保証書等もファイルに整理してお渡し致します。

フルリフォームの工程を徹底解説

いかがでしたでしょうか。

だいぶ細かく記載させていただいたので、かなりの長文になってしまいましたが、お読み頂いてありがとうございます。

冒頭でも説明させて頂きましたが、この工程が絶対という訳ではありません。

施工内容や資材の納期によっても微変更がありますし、リフォームですと臨機応変に行っていかなければならない部分も多くあります。

しかし、床が塞がってしまう前にやっておくこと、天井が塞がってしまう前にやっておくことなど、大枠の流れは一緒かと思いますので、その辺りを頭の片隅に置いておくだけでも、リフォームの際のお役に立てるのでは無いかと思います。

皆様のリフォームがより満足できるものになれば幸いです。

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